果実ではない「自然の甘み」への探求
Crafted Seriesの第七弾で私たちが選んだのは、佐渡産の「ハチミツ」と「トビシマカンゾウ」です。
トビシマカンゾウ(飛島萱草)をご存知でしょうか。5月下旬から6月上旬にかけて、佐渡の海岸線を黄色く染め上げるユリ科の美しい花です。今回はこの花とハチミツという、果実とは異なるアプローチで「自然の甘みと香り」を日本酒にどう調和させるかに挑みました。
製法としては、もろみの後期に加熱して冷やしたハチミツを投入しました。そして同時に、乾燥させたトビシマカンゾウも投入し、香り付けを行っています。ハチミツの甘みとトビシマカンゾウの甘い香り。言葉だけを聞くと、非常に甘口のお酒を想像されるかもしれません。しかし、私たちが目指したのは「香りは甘く、味わいはキレる」というコントラストでした。結果として、日本酒自体は辛口に仕上がり、今回の出品酒の中で最も辛口の部類に入るお酒となりました。
生酒:醸したままの、果実の息吹
通常の日本酒は、品質を安定させるために火入れ(加熱処理)を行いますが、「生酒」はそれを一切行いません。そのため、酵母や酵素が生きたまま瓶詰めされています。
おりがらみ:果実の記憶を宿す、淡雪の口溶け
「おりがらみ」は、醪を搾った後に残る、米や酵母由来の細かなおりを意図的に残したお酒です。味わい全体にシルクのような滑らかさと複雑な奥行きを与えています。
外観
槽搾り後のおりをやや含んだ、柔らかな霞色。グラスを伝う液体は軽やかで、さらりとしたテクスチャーが、その飲みやすさを物語っています。
香り
グラスを近づけると、トビシマカンゾウの初夏を思わせる華やかな花の香りと、ハチミツの優しくコクのある香りが複雑に絡み合います。甘く誘うような、魅力的な雰囲気です。
味わい
口に含むと、香りの印象とは対照的な、すっきりとドライな飲み口に驚かされます。低アルコールならではの軽快なタッチで舌の上を滑り、日本酒としての辛口の骨格がしっかりと全体を引き締めています。
余韻には、ハチミツの微かなニュアンスと花の香りが鼻を抜け、キレの良さの中に心地よい余韻を残します。
FLAVOR NOTE
税込10,000円以上のご購入で送料無料
1回のご注文合計金額が税込10,000円以上の場合、送料を無料とさせていただきます。今後、他の商品を組み合わせることで、私たちが提案する多様なお酒の世界を、より深くお楽しみいただけます。
