果実を「余白」に描くというアプローチ
Crafted Seriesの第六弾で私たちが選んだのは、佐渡産のブランドいちご「越後姫」。糖度が高く酸味が穏やかな越後姫は、新潟が誇る春の宝石です。
いちごを使ったお酒と聞くと、最初から甘くフルーティーな香りが押し寄せるものを想像するかもしれません。しかし、私たちが目指したのはその逆でした。最初から「いちご」を主張する酒にはしたくなかったのです。
目指したのは、佐渡の越後姫という繊細な果実を、酒というキャンバスの「余白」に描くこと。果実を前面に出すのではなく、飲み込んだ後にふわりと訪れる気配として表現する。この奥ゆかしさこそが、SAKENOVAが提案する新しい果実酒の形です。
今回は、醪日数は最も長い30日に設定し、ゆっくり発酵させていきました。
越後姫はもろみ後期に投入しています。甘酸っぱいお酒になるよう目指したものの、想定よりも酸度が高くならず、日本酒度は少しだけマイナスにふれ、そこからはゆるやかに切れていきました。低アルで飲みやすいけどボリューム感もあるお酒に仕上がりました。
さらりとした清涼感が舌の上を滑り、心地よい甘みが口中を満たす。そして酒が喉を通り過ぎた後、ふわりと越後姫の愛らしい果実味が戻ってくる。それはまるで、春の風が通り過ぎた後に残る花の香りのようです。
生酒:醸したままの、果実の息吹
通常の日本酒は、品質を安定させるために火入れ(加熱処理)を行いますが、「生酒」はそれを一切行いません。そのため、酵母や酵素が生きたまま瓶詰めされています。Brew Note 002では、この生酒ならではの製法が、りんごやみかんの持つ揮発性の高い繊細な香りを逃すことなく捉え、まるで果実を丸かじりしたかのような、瑞々しい生命力あふれる味わいを実現しています。
おりがらみ:果実の記憶を宿す、淡雪の口溶け
「おりがらみ」は、醪を搾った後に残る、米や酵母由来の細かなおりを意図的に残したお酒です。Brew Note 002では、この「おり」が、りんごの柔らかな甘みと、みかんの快活な酸味を優しく包み込み、味わい全体にシルクのような滑らかさと複雑な奥行きを与えています。果実の記憶を溶かし込んだ淡雪のような口溶けが、忘れられない余韻を残します。
外観
槽搾り後のおりをやや含んだ、柔らかな霞色。グラスを伝う液体は軽やかで、さらりとしたテクスチャーが、その飲みやすさを物語っています。
香り
グラスを近づけると、まず感じるのは米由来の穏やかで上品な甘い香り。決して主張しすぎず、飲み手を優しく迎え入れるような控えめないちごの雰囲気も感じられます。
味わい
口当たりは優しくさらりとした清涼感が舌の上を滑っていく。しかし、その軽やかさのすぐ後ろには、しっかりとした甘みの骨格が存在し、心地よいボリューム感となって口中を満たす。甘さはベタつかず、洗練された透明感を保ったまま、なめらかに喉の奥へと落ちていく。この酒の真骨頂は、飲み込んだ後に訪れる。酒が喉を通り過ぎた後、ふわりと、佐渡産「越後姫」の愛らしい果実味が戻ってくる。それはまるで、春の風が通り過ぎた後に残る花の香りのよう。甘やかな苺の記憶が、静かに、そして長く心地よく漂い続ける。
FLAVOR NOTE
税込10,000円以上のご購入で送料無料
1回のご注文合計金額が税込10,000円以上の場合、送料を無料とさせていただきます。今後、他の商品を組み合わせることで、私たちが提案する多様なお酒の世界を、より深くお楽しみいただけます。
