佐渡に咲く幻の花、トビシマカンゾウ
Crafted Seriesの第三弾で私たちが選んだのは、佐渡産の「りんご」と、島に初夏の訪れを告げる「トビシマカンゾウ」。馴染み深い果実と、知る人ぞ知る幻の花。この二つの素材が織りなす、未知なる香りの世界へと皆様を誘います。
トビシマカンゾウは、新潟県の佐渡島と山形県の飛島にのみ群生が確認されている、極めて希少なユリ科の植物です。毎年5月下旬から6月上旬にかけて、海岸沿いの丘陵地帯は、鮮やかな黄色の大きな花で埋め尽くされます。
その光景は、まるで夕日の光が地上に降り注いだかのよう。風に乗って運ばれてくるのは、ユリにも似た高貴さと、蜜のような甘さを併せ持つ、心を穏やかにする優美な香りです。私たちは、この佐渡だけの美しい原風景を、一本のSAKEに封じ込めたいと考えました。
生酒:醸したままの、果実の息吹
通常の日本酒は、品質を安定させるために火入れ(加熱処理)を行いますが、「生酒」はそれを一切行いません。そのため、酵母や酵素が生きたまま瓶詰めされています。Brew Note 002では、この生酒ならではの製法が、りんごやみかんの持つ揮発性の高い繊細な香りを逃すことなく捉え、まるで果実を丸かじりしたかのような、瑞々しい生命力あふれる味わいを実現しています。
おりがらみ:果実の記憶を宿す、淡雪の口溶け
「おりがらみ」は、醪を搾った後に残る、米や酵母由来の細かなおりを意図的に残したお酒です。Brew Note 002では、この「おり」が、りんごの柔らかな甘みと、みかんの快活な酸味を優しく包み込み、味わい全体にシルクのような滑らかさと複雑な奥行きを与えています。果実の記憶を溶かし込んだ淡雪のような口溶けが、忘れられない余韻を残します。
外観
槽搾り後のおりをやや含む霞色。粘性は軽やかで、さらりとした印象。
香り
グラスを近づけると、まず顔を出すのはきょうかい901号酵母由来の、バナナやメロンを思わせる穏やかで優しい吟醸香。その奥から、りんごの蜜を煮詰めたような甘く柔らかな香りがふわりと立ち上ります。さらに、アクセントとして加わるのがトビシマカンゾウの存在。ユリの花にも似た高貴でエキゾチックな香りが、これまでにない多層的で優美なアロマを形成しています。佐渡の初夏、夕暮れ時の海岸沿いに咲き誇るカンゾウの花畑と、その向こうに広がるりんご園の風景が目に浮かぶようです。
味わい
口に含むと、日本酒度-12.40が示す通り、りんご果汁をそのまま溶かし込んだような、リッチでジューシーな甘みが豊かに広がります。しかし、その甘みを酸度1.5の生き生きとした酸がダレさせることなく、味わい全体を見事に引き締めています。米がしっかりと溶けたことで生まれた滑らかなテクスチャーが、りんごの甘みとトビシマカンゾウのフローラルな含み香を優しく下支えし、口の中で一体となって広がります。アルコール度数12.5%の軽快なボディで、余韻はすっきりとキレが良く、鼻に抜ける甘く華やかな香りが心地よく続きます。
FLAVOR NOTE
税込10,000円以上のご購入で送料無料
1回のご注文合計金額が税込10,000円以上の場合、送料を無料とさせていただきます。今後、他の商品を組み合わせることで、私たちが提案する多様なお酒の世界を、より深くお楽しみいただけます。
